このお話には
オリジナルキャラが多い
設定だけのキャラを勝手に肉付け
ガバガバな知識
が含まれます。
10年前　総合研修道場
警察の近接格闘の訓練所と機能しているこの道場。
警察学校の生徒だった彼と一児の母であり、彼の師匠である人物の物語。
櫂「ハァッ！」
同期「ぐぉっ！」
警察では、基本的には逮捕術という相手を確保する術を学ぶのだが、彼の闘い方は無力化、すなわち……相手を壊す闘い方しかしなかったため、同期からは恐れられていた。
同期「アイツ、やりすぎだよな…💦」
同期2「ほんと、当たりたくないぜ……◯されかねない」
櫂　(やれやれ、手加減してるんだがな………。)
そんなハミダシモノの彼に、話かけてくる女性が一人……。
蕾華「あ、櫂っちー！なに暗い顔してんの～！」
櫂「別に、暗い顔なんてしてませんよ」
蕾華「へぇ～、つまらなそうな顔してんじゃん。」
櫂「………もうそれでいいですよ」
蕾華「素直じゃないな～🎶あ、別メニューはすませたの？」
櫂「はい、師匠の模擬戦闘のビデオを見ながら立ち回りは覚えました。」
蕾華「さっきの試合でやってたでしょ～(笑)やっぱ、私相手じゃなきゃ本気でない？」
櫂「……別に」
蕾華「アハハ！櫂っちはわかりやすいな～、ウチの娘を見てるみたい。」
櫂「別に、俺は蕾華さんの子になったつもりは！」
蕾華「子だよ……師匠になったその日から、そう思ってるよ。」
櫂「………」
蕾華「でもね～、櫂っち充分強いからな～教えることもうあんまり無いんだよね～💦手のかからない弟子だから、楽なのは楽だけど…💦」
櫂「そう……ですか。」
蕾華「……ねぇ、櫂っち、貴方に頼むことじゃないかもしれないけどさ、私からのお願い……聞いてもらえないかしら？」
櫂「なんですか？」
蕾華「私ね、実はもう長くないのよ………癌って診断されちゃってさ(笑)」
櫂「師匠……？嘘ですよね？」
蕾華「残念ながら、ホント…💦こうしてへらへらしてるけどさ、今も結構しんどいの……でも、こうして櫂っちに私の技術を教えることができたから、技術面では悔いはないかな～。」
櫂「……」
蕾華「それでね、頼みたいことはね……つぼみを見守ってあげて欲しいの……。」
櫂「娘さんを？旦那さんに任せたらいいじゃないですか？」
蕾華「多分、あの人忙しいからさ………もしかしたら、つぼみは親戚の家をたらい回しにされるんじゃないかと心配なの……」
櫂「でも、俺につぼみちゃんの親権なんてとれませんよ…💦」
蕾華「だから、見守ってあげるだけでいいから……親戚周りにはもう手は打ってるからさ」
櫂「……師匠の頼みなら、やれるだけのことはやりますけど……。」
蕾華「よかった～🎶ありがとう。多分、ここにこれるのももうこれで最後かもしれないから……櫂っちにこれあげるね？」
そう言って、麗華は自分の身に付けていた十字架のネックレスを櫂に渡す。
櫂「これは？」
蕾華「櫂っち、私が側にいなかったらくらーい顔になるからさ、それを私だと思って………」
櫂「だから、子供じゃないです。」
蕾華「だから……」
蕾華はぎゅっと櫂を抱きしめながら
蕾華「弟子(子ども)だって」
櫂「………💦」
蕾華「さて、それじゃ、私行くね？」
櫂「………はい、元気になって戻ってきてください」
蕾華「ごめん。約束はできないけど、頑張ってみる。」
10年後
CJ部部室
桐「そういえば、つぼちゃんって、どうしてそんなに強いの？」
つぼみ「それはね～、ママの戦闘技術を学んだからかな」
美鈴「子は親に似るっちゅうのは、本当じゃなぁ……。知らんけど」
つぼみ「師匠が良いからね～🎶」
桐「へ？師匠なんているの？誰？」
つぼみ「桐っちは、よく知ってる人かな～(笑)」
「富士」店内
櫂「へっきし！」
幸雄「どうしました？先輩、風邪ですか？」
櫂「いや、誰か噂でもしてるんだろう」
フジさん「どちらかというと、恨みの方が多そうだよな、職業柄」
都「あ、幸雄さん。新しいメニューの候補ができたから、試食お願いできひん？」
幸雄「よろこんで✨」
ジュン「私も、新しいスイーツできたから食べて食べて～🎶」
櫂「大人気だな」
フジさん「毒味役が定着しつつあるな、幸雄さん。」
幸雄「そんなこと無いですよ。」
櫂「もう、警察やめてここに就職したらどうだ？」
幸雄「嫌ですよ！先輩危なっかしいので、僕がいないといけませんから！」
櫂「そうか、やれやれ、良い後輩を持ったよ(笑)」
笑う彼の首もとには、今日も十字架のネックレスが光っている。
おしまい

創作SS　DI0・ゲネスな日常　時には昔の話をしようか……

設定だけのキャラを勝手に肉付け

警察の近接格闘の訓練所と機能しているこの道場。

警察学校の生徒だった彼と一児の母であり、彼の師匠である人物の物語。

警察では、基本的には逮捕術という相手を確保する術を学ぶのだが、彼の闘い方は無力化、すなわち……相手を壊す闘い方しかしなかったため、同期からは恐れられていた。

同期「アイツ、やりすぎだよな…💦」

同期2「ほんと、当たりたくないぜ……◯されかねない」

櫂　(やれやれ、手加減してるんだがな………。)

そんなハミダシモノの彼に、話かけてくる女性が一人……。

蕾華「あ、櫂っちー！なに暗い顔してんの～！」

櫂「別に、暗い顔なんてしてませんよ」

蕾華「へぇ～、つまらなそうな顔してんじゃん。」

櫂「………もうそれでいいですよ」

蕾華「素直じゃないな～🎶あ、別メニューはすませたの？」

櫂「はい、師匠の模擬戦闘のビデオを見ながら立ち回りは覚えました。」

蕾華「さっきの試合でやってたでしょ～(笑)やっぱ、私相手じゃなきゃ本気でない？」

蕾華「アハハ！櫂っちはわかりやすいな～、ウチの娘を見てるみたい。」

櫂「別に、俺は蕾華さんの子になったつもりは！」

蕾華「子だよ……師匠になったその日から、そう思ってるよ。」

蕾華「でもね～、櫂っち充分強いからな～教えることもうあんまり無いんだよね～💦手のかからない弟子だから、楽なのは楽だけど…💦」

蕾華「……ねぇ、櫂っち、貴方に頼むことじゃないかもしれないけどさ、私からのお願い……聞いてもらえないかしら？」

蕾華「私ね、実はもう長くないのよ………癌って診断されちゃってさ(笑)」

櫂「師匠……？嘘ですよね？」

蕾華「残念ながら、ホント…💦こうしてへらへらしてるけどさ、今も結構しんどいの……でも、こうして櫂っちに私の技術を教えることができたから、技術面では悔いはないかな～。」

蕾華「それでね、頼みたいことはね……つぼみを見守ってあげて欲しいの……。」

櫂「娘さんを？旦那さんに任せたらいいじゃないですか？」

蕾華「多分、あの人忙しいからさ………もしかしたら、つぼみは親戚の家をたらい回しにされるんじゃないかと心配なの……」

櫂「でも、俺につぼみちゃんの親権なんてとれませんよ…💦」

蕾華「だから、見守ってあげるだけでいいから……親戚周りにはもう手は打ってるからさ」

櫂「……師匠の頼みなら、やれるだけのことはやりますけど……。」

蕾華「よかった～🎶ありがとう。多分、ここにこれるのももうこれで最後かもしれないから……櫂っちにこれあげるね？」

そう言って、麗華は自分の身に付けていた十字架のネックレスを櫂に渡す。

蕾華「櫂っち、私が側にいなかったらくらーい顔になるからさ、それを私だと思って………」

櫂「だから、子供じゃないです。」

蕾華はぎゅっと櫂を抱きしめながら

蕾華「さて、それじゃ、私行くね？」

櫂「………はい、元気になって戻ってきてください」