⚠️はじめに⚠️

どうも、柴犬🐾🐕️です。
【納涼企画👻読者参加型百物語SS】の第二回目を投稿いたします。
この投稿は、

【22/7計算中の特別企画『22/7怪談中！ 百物語をやってみよう！』の収録が始まった。三四郎さんMCのもと、お馴染みのナナニジメンバー14人に加え、卒業メンバーや二人三脚後輩ズも召集。さらに一般ナナニジファンもリモート参加し、一晩で百話達成に挑む。果たして、この無謀なマラソン企画は成立するのか？  そして、百話達成の暁に現れるという噂の怪異とは……!?】

というコンセプトのもと、みなさんに怪談をテーマとしたSSを募集するという、読者参加型企画アンソロジーとなっております。

……実は当初この企画は、最初の投稿『怪談中①』のみで完結する予定でした。
ところがちょっと技術的(？)問題が発生しまして、計画を変更。怪談数話ごとに分割して投稿することになりました。
何かの不具合なのか、前回投稿のコメント欄怪談がいくつか読み込めなくなっているからです(これについては近くナナコミ運営さんに問い合わせる予定です)。
※上記の不具合については8月18日、無事に解消されたことをご報告します❗️ ナナコミ公式さん、素早い対応ありがとうございました❗️😆

ともあれ、怪談は季節モノ。不具合の解消を待ってはいられないということで、当面コメント欄の状態を確認しながら、話数を調整しつつ企画を進めることにしました。具体的には『怪談中②』で再び不具合が発生した場合、『怪談中③』を新たに投稿するという連作投稿という形をとることとします。
ありがたいことにみなさんのご協力により、SS内の百物語は現在24話まで進行しております✨  この夏の間になるべく多くのSSを収録できるよう、今後ともよろしくお願いいたします🙏

新規参加のためのレギュレーション、または怪談第1話～24話(※ただし、現在すべての話数は読めません)までをお読みになりたい方は以下のリンクからどうぞ( ﾟ∀ﾟ)つ

●『22/7 怪談中』①　
https://nana-comi.com/topic/faAGHO70RFeCjbGxJWj1/tEsV9FdHg2xCgCWhHCbh

……それでは、百物語。第25話目から再開します。


　　　　　　 　　　👻       👻      👻


……ここは都内某スタジオ内に仮設されたお寺『儺狃丹寺(ななにじ)』。
今宵、この場所で……。
ナナニジメンバーによる恐怖の宴が開催されていた……。

相田「いやぁ、だいぶ夜も更けてきましたねぇ。みんな、大丈夫？😁」　

メンバー「……は、はぁ～い……😱」　

小宮「なんかもう、息も絶え絶えという感じですねぇ」　

【テロップ：死屍累々……？】　

麗華「……なんと言いますか……。百物語ってこんなにもハードなモノだったんですね💧」

ニコル「精神的にも凄いストレスですけど……、それ以上に体力が相当削られるって初めてわかりました……😅」

都「せや。話聞いてると肩が凝ってきよんねん。無意識に力が入ってもてさぁ💦」

桜「さっき楽屋見に行ったんですけど、休憩に入ったみんなも疲れきってて、グデーってしてました。たまに喋っても、なんでこんな企画しなきゃいけないのって、愚痴ばっかり言ってます」　

みかみ「ジューちゃんも早ようにノックダウンしてたもんなぁ～w」

悠希「アイツ、ほんとうに帰るんじゃないのか!?」　

【テロップ：企画崩壊の危機!?】　

相田「みんな、甘いぞ！  芸能人たるもの怪談ごときで心折れててどうすんの！ 幽霊なんかより、芸能界の荒波の方がよっぽど怖いんだぞ!? 」　

つぼみ「ええー!?💦  なんかさ、三四郎さんテキトーなこと言ってるっしょ!?  オバケだってさ、じゅーぶんヤバいって思うんだけどぉー！」　

小宮「聞いた話だけど。売れた芸能人って誰もがオバケのひとりやふたり、とり憑いてるって言いますよ。やっぱオーラがあるじゃない。それに引き寄せられてくるって」　

相田「そうそう！  憑いた数だけ出世するって言うよね！  まぁ、みんなは芸能人のオーラなんて無いからわかんない思うけど😁」　

桜「失礼ですよ、相田さん❗️  他のみんなはどうか知りませんが、この私には超モテモテなスーパーショッキング・ピンクのオーラがあるんですっ✨✨✨  忘れたんですか!?(ﾄﾞﾔｧ)」　

相田「あ、忘れましたw 」

麗華「まだ、そのネタ引きずってるんだ……桜💧」

相田「はいはい、時間が押してます！  次の話に行きましょう！  次の語り手は……小宮❗️」

　　　　　　 　　　👻       👻      👻


【🕯️第25話『15日に行きます』  語り手：小宮浩信】

小宮「えーと、僕の番か。

……あの、これ僕の知り合いの、Fってひとの話なんだけれども。
Fさんはさ、大学時代実家を出てマンションで一人暮らししてたんだよね？  それで、ある夜のこと。ひとり部屋で寝転んでテレビを見てたらさ、

『15日に行きます』

って、女のひとの声が聞こえたわけ。
え、誰？ってなるじゃんね？  だって部屋にはFさんしか居ないんだから。周り見渡してもなにも変わったところはないし。テレビの音かな、と思ってその日は気にしないことにしたんだって。
ところが次の夜もさ、

『15日に行きます』

って女の声が聴こえるの。隣の部屋とかからじゃない。明らかにFさんの部屋の中から聴こえてくる声なのよ。
そして、次の夜も。そのまた次の夜も。

『15日に行きます』

毎晩午後９時になると聴こえてくるんだよね。
それで、Fさんさすがに『幽霊の声』なんじゃないかと思って、気持ち悪くなっちゃって。
大学の友達何人かに頼んでさ、部屋に来てもらうことにしたんだよ。確認っていうか、検証してもらうために。『幽霊の声』って言うと、みんな面白がってやって来てくれたわけ。
でもさ、そんなのフツー本気にはしないもんじゃない？  結局いつもの飲み会になっちゃって、わいわい騒いでたんだって。すっかり声のことは忘れて。
そんなことやってると、お酒が足りなくなっちゃった。

『俺、買い出し行ってくるわ』

Fさん、近くのコンビニまでビールとつまみを買いに行ったんだよ。で、レジで清算してるときにハッと気づいた。今、9時じゃん❗️ 幽霊の声のこと、忘れてた❗️
Fさん、急いで部屋には帰ったんだって。そしたら、さっきまで騒いでた友達がみんな暗い顔してるわけよ。それで、Fさん見るなり

『お前のこの部屋、なんか居る』

って言うの。Fさん、そんなこと言われて震えながら、『なんかって？』って尋ねた。そしたら

『女の声、聴いた。確かに本当だ。居るぞ、なんかが』

『俺も聴こえた。間違いない』

『15日に行きます、って言ってた。気持ち悪い。いつの15日なんだ？』

友達は口々にそう言って、そそくさと帰っちゃったんだって。
Fさん、ひとり取り残されて、もう怖くて怖くて仕方ない。怯えながら色々考えちゃう。

15日ってなんだ？  
そういえば、もう数日で15日じゃんか!?  あの声の女のひとは15日の午後９時に来るってことか？  俺の部屋に？  マジかよ!?  やめてくれよ！

……Fさん、15日の夜部屋に居なければいいって、一瞬思ったんだけれども。でも、それで大丈夫か？とも思うんだ。だってさ、これだけ『15日に行きます』って予告して相手が居なかったらさ、向こうはもっともっと怖いことをしてくる気がするんだね。
15日の夜、誰かと一緒に居たい。でも、さっきの様子だと友達はもう来てくれそうにない。
どうしよう？……ってFさん、追いつめられちゃった。
そうだ。
Fさん思い付いた。高校時代の後輩でU君っていう子のことを。
U君は進学せず、この街で就職してるって聞いていた。早速、U君の携帯に連絡してみた。

『あ、Fさん。お久しぶりです。どうしたの？』

『いや、久しぶりに会って飲まないか？  15日空いてる？  俺の部屋教えるから来なよ』

Fさん、何も知らない後輩のU君を呼び寄せることに成功したんだ。そう、幽霊の声のことを教えなかったの。
そして当日、15日の夜。
U君が嬉しそうにやって来た。

『まぁ、飲もうぜ』

ってお酒を酌み交わして、昔話なんかしたりして。でもさ、おしゃべりしながら、Fさんはもう時計が気になって気になって仕方ないのね。
9時まで、あと15分。
ドンドン怖くなってくる。
1秒ごとに居たたまれなくなってきて、U君の言葉なんか耳に入らなくなるわけ。さすがにU君も不審そうに、

『どうしたんです、先輩？』

って言ってきた。訳を話すべきだってFさんも思ったんだけど、頭ではそう考えてるのに口は別のことを話しちゃった。

『酒が足りないな。俺、買ってくるわ』

Fさん、そう言って部屋を出ちゃったの。そしてさ、マンションの駐車場に隠れると、自分の部屋を見上げたんだって。4階の自分の部屋は煌々と灯りがついてる。留守番するU君ひとり残したまま。
そこへ、もうすぐ『何か』が来るわけじゃん。
Fさん、怖さに耐えられなくって、後輩のU君を身代わりにしちゃったんだ。逃げるなんて酷いよねw
Fさんもそんな自分が情けなくて『ゴメン、ゴメンな……』って内心呟くんだけど、足はもう全然動いてくれない。じっとすくんだまま、何が起こるのか様子を窺ってるしかないんだよ。
そしたらさ、携帯にU君から着信入ったの。

『先輩、何してるんすか。俺もそっち行きましょうか』

『ああ、いや。もうすぐ戻るから──』

そのとき。
急に全身がゾゾゾッと強ばったって、Fさん言ってたね。
駐車場からマンションの入り口を見るとさ、いつの間にか女のひとがひとり立ってるんだって。ボサボサの髪、しわしわの赤いドレス、年齢はよくわからない。そんなひとが突然、パッと現れた感じなんだよ。
その女のひと、足を引きずるようにズルズルと動き出した。マンションの中へ入ろうとしてる。
そしたらね、通話中だったU君がいきなり取り乱したのね。

『先輩!?  な、なんですかっ、これっ。変な……変な声が聴こえるっ!?  なんか、誰かが言ってますよ!?』

でも、Fさんは喉がカラカラになって応えてあげられない。赤い女のひとが玄関の自動ドアをスッとすり抜けるのを見ちゃったから。
うわ、人間じゃない。
携帯からは狼狽えたU君の泣き声が響いてくる。

『先輩！  戻ってきて！  誰か、"今から行きます"って言ってます❗️  なんですか、これっ!?  誰が言ってんの!?』

『誰かが来る❗️  誰かが──怖いッ、怖いッ、怖いッ』

反射的に、『逃げろ』ってFさんが言いかけたその瞬間。

『あっ──❗️』

と、U君の絶句が聞こえて携帯が切れちゃったんだって。すぐにこちらからかけ直したんだけど、出ない。部屋を見上げても電気は点いたまま、特に何かがあったようには見えなかった。
時計を見ると、9時ちょっと過ぎ。何度も何度もU君の携帯にコールするけど、まったく電話に出てくれないのよ。繋がらない。
何があったんだろう……。30分くらいそのままじっとその場にいたらしいよ。だって、U君は心配だけど、あの赤い女のひとも部屋にいるかもしれないと思ったら……ねぇ。
それでもなんとかかんとか勇気を振り絞ってさ、恐る恐る部屋に戻ってみたんだって。

『え────』

Fさん、ドア開けたあと凍りついちゃった。
部屋にはね、誰も居なかった。赤い女のひとはもちろん、U君も居なかったのよ。がらんとしてさ、さっきまで飲んでた筈なのに、その跡さえ無い。完全に無人。

……その日のあと、幽霊の声はしなくなったんだって。
何が起きたのか理解不能でさ、Fさん1ヶ月くらい頭がおかしくなりそうだったらしいよ。
相変わらず、U君の携帯は繋がらないまま。そこで、U君の実家に電話したそう。するとU君のお母さんが出て、『あの子は仕事で別の町に引っ越しました』って言うんだ。
Fさん、ちょっと安心した。安心したんだけど……。

『そうなんですか。それ、いつのことです？』

『ああ、3ヶ月くらい前ですよ』

3ヶ月前!?  
ここでFさん、またわかんなくなっちゃった。U君を呼んだのは1ヶ月前……。時間が合わないんだよ。
念のためにU君の携帯番号を聞いたけど、それはFさんが知ってるのと同じ番号だった。何度かけても繋がらない、あの番号なんだね。
それからFさんはU君には連絡してないんだって。噂ではU君は元気にしてるって話は聞くんだけれども。
どうしても怖くてさ。確かめる気にはなれないんだって。

💨🕯️(ﾌｯ……)」  


メンバー「………………😨」

相田「ハイ、小宮ありがとうございましたー。…… おおw  見てください、みんなドン引きしてますねー♪😁」

小宮「やったー👓️✌️  本望です✨」

つぼみ「ハイッ❗️🙋」

相田「おっ、つぼどうしたのw  怖かった？」

つぼみ「💢つぼ、小宮さんを見損なったっ❗️」

小宮「💧はぁ!?  なんで!?」

つぼみ「だってそおでしょう!?  大切な後輩をさ、身代わりにするなんて❗️  それってオバケに差し出したってことじゃん!?  マジ人として、絶対やっちゃいけないことだろっ❗️  つぼ、超許せないっ💢🤯💢」

相田「怒ってます❗️  つぼ、久しぶりに怒ってます❗️😁」

【テロップ：清く正しいギャル、激おこ💢】

小宮「あの、勘違いしてます！  これはFさんの話であって僕のじゃないです！💦」

悠希「🤔果たしてそうだろうか？ 手近で従順な後輩を利用するところなんか、いつもの小宮さんの行動パターンに似てる気もするんだが。Fさんと偽って、実は自分の体験談じゃないのか？」

小宮「ちょ、待ってよー!?  東条ちゃん💦  そんなわけないよ～😰」

【テロップ：小宮浩信評論家・東条悠希】

穂乃花「はーい❗️  わたし、それと似た話聞いたことありま～す✨ 🙋  ホラ、あるじゃない？  夜中に携帯が鳴ってさ……出ると『私、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの』とかってw😆」

みず姫「……穂乃花ってそういう話、ホント嬉しそうに話すよね……😅」

楓「あーっ、私も知ってるぅ❗️  そんで、電話が鳴るたび近づいて来たりするんだよねぇっ!?  『私、メリーさん。今、あなたの部屋のドアの前に……』、『あなたの真後ろに……』とかって❗️  怖っ!?😨」

相田「あー、よく聞くよねw  その都市伝説」

あかね「ふっ、くだらない。所詮は都市伝説。根も葉もない噂話に過ぎません。大体、小宮さんの話だってリアリティーが無さすぎですよ。従順な後輩をイケニエにする所を除いては👓️❇️」

小宮「いや、だから、僕の体験談じゃないってば!?💦」

都「なんや～？  あかね、妙に口数が多いやん♪  ホンマはビビってるんと違う～？😁」

あかね「何をバカな……」

都「(声色で)……私、リカちゃん。今、あかねちゃんの背後にいるの……😁」

みかみ「やーちゃん、ちゃうよ!?  リカちゃん貶めんとってぇ～？😭💦」

【テロップ：小宮&リカちゃん、熱き風評被害✨】



百物語はまだまだ終わらない……。コメント欄へつづく……。