前回の続きを担当する、神木みかみやで〜。
ゆーちゃんの使うお茶碗を買いにいくのに3人で待ち合わせをしとったんやけど、あーちゃんが遅れて来たところまでやったなぁ。
それじゃあ、本編をどうぞ〜。
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あーちゃんが少し遅れたけど、3人揃ったし駅前のショッピングモールへと移動する。
目的のお店は3階にあって、ウチはよう覗いとるお店なんよ。
東「神木先輩はよくそのお店に行くんですか？」
神「しょっちゅう行くってほどではないんやけど、たまに行ってみたりはするねぇ」
お茶碗の説明も軽くしながら、お店の中に入る。
中には、ショーウインドウに入れられたいかにも高級なお高い茶碗や、棚に並べられた買いやすい値段の茶碗が多く展示されとる。
東「わぁ〜…！これ全部茶道で使うやつなんてすか？」
神「茶道で使うんもええし、普段使いでも構わへんのやで。ようお祖母ちゃんの家でこんなお茶碗使っとったりせえへん？」
絢「よく見るのはお椀型が多いイメージだけど、結構形も色々あったりするよな」
そんな感じで話しながらどんなお茶碗がええかゆーちゃんといっしょに見ていくと、少し紫に色が塗ってある井戸茶碗を熱心に眺めだしたんよ。
神「それにするん？」
東「ちょっと色が気になって。神木先輩はどう思います？」
神「井戸茶碗なら、初心者にもお茶が点てやすいからオススメやね。色合いもゆーちゃんににおうとるし、ウチはええと思うで」
絢「どれどれ？確かにユースケに合ってるかもな。これだって思ったんならいいんじゃないか？」
こうして、ゆーちゃん用のお茶碗を買い終えたウチらは、そろそろお昼時なこともあってフードコートに移動する。
ウチはおうどん、あーちゃんはラーメン、ゆーちゃんは牛丼をそれぞれ買って食べ始める。
神「そういえば、集まったときも思ったんやけどあーちゃんが遅れたのはなんかあったん？もしかして漫画のことなん？」
絢「ん？ああ、キリのいいとこまで描いとこうと思ったら、案外ペンが進んでな。もう少しって思ってたら結構な時間までかかったんだよ」
神「あんまり睡眠時間削りすぎたらアカンで？偶に授業中舟漕いでるやろ？」
絢「それは仕方ないっていうか…気をつけようとは思ってるんだけどな…」
東「漫画家ってホントに寝ずに描いたりするんですね。でも、まだ学生なのに仕事もやってるの凄いです」
絢「そんなことないって。漫画に興味あったから、頑張って描き方とか勉強して送ってみたら偶々出版社の目にとまっただけだからさ。通信制の高校とかにしとけばよかったってたまに思ってるよ」
神「でも、普通に高校を受験してそのおかげであーちゃんと知り合えたんやし、ウチは嬉しいけどなぁ」
絢「よく恥ずかしげもなくそんなこと言えるな…」
ご飯を食べたあと、しばらく談笑して今日はお開きになったんよ。
連休が終わったら、球技大会の練習もあるやろし学院生活も頑張らなアカンな。