穂乃花「『東京ドームでライブやれますよーに』よし！でーきた🎵」
塔子「ぁ、それだ。私もそれお願いすれば良かったよー。『いっぱいテレビ出れますように』って書いちゃった。」
純佳「短冊はまだ残っていますから、改めて追加すれば良いんじゃないでしょうか？私も書くことにしますから。」
みず姫「たくさん飾った方がさ、織姫さんも喜ぶんじゃない？私はもう五枚は書いたよ🎵」
蛍「ぁ、あのー、みず姫ちゃん？織姫さんはあの漢字で『おりひめ』って読むんだよ？『しきひめ』じゃないですよぉ～💧」
ニコル「…はぁ。」
そら「ニ～コルさん❕」
ニコル「ひゃっ💦」
そら「えへへ～、ビックリした？」
ニコル「に、西浦さん。止めてよ、心臓に悪いわ。」
そら「一人で隅っこに居るから気になっちゃいました。何してるんですか？」
ニコル「…別に。」
そら「？？…あっ💡！誕生日なのにみんなが七夕に夢中だから焼きもち焼いてるんだ。可～愛い🎵」
ニコル「そんなわけないでしょ。それに、誕生日はしっかりとお祝いして貰ったわ。貴女も居たじゃない。」
そら「あはは、バレました？
ん～、でもそうじゃないなら何だろう？教えて下さいよ。」
ニコル「…はぁ、皆が盛り上がってる手前、言いづらいんだけどね、」
そら「うんうん。」
ニコル「こういう風に誰かに願うのって私、あんまり好きじゃないのよね。」
そら「マジっすか。」
ニコル「叶えたい願いは自分で叶える。私は今までそうやってきたし、これからもそうするつもりよ。」
そら「ヤバ…。やっぱりニコルさんはカッコ良いですね🎵大好き💕」
ニコル「ちょっと…そういうこと気軽に言わないでよ。」
そら「え～？だって好きなんだからしょーがないじゃないですか？」
ニコル「まぁいいわ。ところで西浦さん、貴女は何かお願いしたの？」
そら「私はですね、『舞台に立ちたい』『有名人とコラボしたい』『アニメに出たい』『旅行に行きたい』でしょ？他には…」
ニコル「もういいわ。」
そら「『世界が平和になりますように』とか、、」
ニコル「は？そんなのもお願いしていいの？自分の事だけでしょ？願い事って。」
そら「えっ？そうなんですか？別に良いじゃないですか。叶って欲しいって思うのはホントですし。」
ニコル「そうなのね…」
純佳「そらさーん？後輩メンバーでコメント撮るみたいなので集合してくださーい。」
そら「はーーい。分かったぁ、すぐ行くよー！
…んじゃ、呼ばれちゃったんで、私行きますね👋」
ニコル「そうね、私も適当なのを短冊に書いておくことにするわ👋」
ニコル「そっ…か。短冊に書くのは私以外への願い事でも良いのね。
それなら、、、、」
みう「わちゃわちゃ…苦手…。皆どうして何書くのか気になるんだろ？
ここなら人目に付かなそうだし、ここにぶら下げることにしようかな。」
みう「ぁっ、『家族とメンバーが健康でいられますように』。この字って…ニコルちゃん？うふふっ。私と同じ。」
そうして、色鮮やかな無数の短冊により飾られた七夕の笹飾り。
その裏側、覆い繁った葉に隠された白と青の短冊は、まるで織姫と彦星のように寄り添っていたのだった。
おしまい。